どんな職業か
生まれてから大人に至るまでの小児期の病気を診断し、治療を行う。 病気の子どもの痛みや辛さを最小限にするための治療を行うとともに、発達を見守り、発達に応じた養育のコツを保護者に指導・啓発する。単なる医療知識・技術による診療だけではなく、その子どもや家族の背景に沿った、健全な養育方法を一緒に考え、行動することが必要である。ハンディキャップのある子どもとその保護者の支援、予防接種や集団健診など地域の中(病院や診療所の外)での活動も行う。重篤な先天性疾患や急病などの場合は、最新医療技術を駆使しての集中治療なども行う。 小児科医には、地域の保健福祉事業との関わりの中、子どものみならず、子どもを取り巻く家族・家庭、地域の人々に対する支援、子ども達を見守る役割が求められている。臓器別の高度医療に限らず、年齢とともに大きく変わる身体やこころの発達に合わせて、幅広い医療の提供が求められる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 医療機器(聴診器、注射器、CT、MRI等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 5.6 | 25 / 498 | 上位5% |
| 読解力 | 5.5 | 19 / 498 | 上位4% |
| 説明力 | 5.4 | 20 / 498 | 上位4% |
| 文章力 | 5.1 | 40 / 498 | 上位8% |
| 他者の反応の理解 | 5.1 | 17 / 498 | 上位3% |
| 新しい情報の応用力 | 4.8 | 23 / 498 | 上位5% |
| 対人援助サービス | 4.7 | 22 / 498 | 上位4% |
| 他者との調整 | 4.6 | 41 / 498 | 上位8% |
| 説得 | 4.6 | 27 / 498 | 上位5% |
| 指導 | 4.6 | 44 / 498 | 上位9% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 医学・歯学 | 4.7 | 2 / 508 | 上位1% |
| セラピーとカウンセリング | 3.7 | 8 / 508 | 上位2% |
| 心理学 | 3.0 | 20 / 508 | 上位4% |
| 生物学 | 2.9 | 10 / 508 | 上位2% |
| 教育訓練 | 2.8 | 21 / 508 | 上位4% |
| 公衆安全・危機管理 | 2.5 | 9 / 508 | 上位2% |
| コミュニケーションとメディア | 2.3 | 45 / 508 | 上位9% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.3 | 76 / 508 | 上位15% |
| 社会学 | 2.2 | 27 / 508 | 上位5% |
| 外国語の語彙・文法 | 2.2 | 38 / 508 | 上位7% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.7 | 45 / 426 | 上位11% |
| 発話表現 | 3.5 | 48 / 426 | 上位11% |
| 記述表現 | 3.4 | 74 / 426 | 上位17% |
| マルチタスク | 3.4 | 14 / 426 | 上位3% |
| 帰納的推論 | 3.4 | 26 / 426 | 上位6% |
| 選択的注意(集中する力) | 3.4 | 16 / 426 | 上位4% |
| 発話理解 | 3.4 | 72 / 426 | 上位17% |
| 記述理解 | 3.4 | 73 / 426 | 上位17% |
| 演繹的推論 | 3.4 | 33 / 426 | 上位8% |
| 記憶力 | 3.4 | 17 / 426 | 上位4% |
仕事内容
- 乳幼児や小児の傷病について、診断や治療をするとともに、予防的生活指導をする。
- 患者や保護者から症状を聞き、聴診や触診などにより診察する。
- 乳幼児や小児に対応し、その様子を観察し、症状を推し量る。
- 必要に応じて血液やX線などの検査を依頼する。
- 診察や検査結果を総合的に判断して病名を診断する。
- 注射や縫合などの医療処置をする。
- 看護師に点滴や注射、患部の処置に関する指示を与える。
- 処方せんを作成し、医薬品の服用などの注意事項を保護者に指示する。
- 診察ごとに内容をカルテに記入し、診断書など必要な書類を作成する。
- 食物アレルギーの検査をするため、食物負荷試験を行う。
- 新生児の分娩に立ち会う。
- 地域の検診会場や学校などに出向き、集団検診の診察を行ったり、予防接種を実施したりする。
- 予防接種や疾患、子供への接し方について、一般向けの啓蒙活動を行う。
- 研修医や学生に教育・指導する。
- 症例検討会や研修に参加し、医療技術を高める。
- 書籍や論文から新たな医療情報を収集する。
- 学会や雑誌で研究発表する。
なるには
小児科医として仕事をするには、医師国家試験に合格して医師免許を取得することが必須である。まず、大学医学部で6年間にわたって専門的な知識を身につけ、同時に実習も行う。大学の卒業試験に合格すると国家試験を受験することができる。国家試験に合格すると、医師免許が与えられる。更に大学病院などの臨床研修病院で研修医として最低2年間の臨床研修を積み、実際の患者を診察しながら知識を身につける。この研修終了後に小児科に所属して小児科医になる。所定の要件を満たせば専門医に認定される制度がある。 臨床研修後には、病院などに勤務医として勤め、多くの経験を積んでいく。勤務先の病院で診療科長になるケースや、独立して開業医となるケースがある。大学で研究を続けながら講師や教授になることもある。 子どもの生命を守るという責任感に加え、子どもが好きであること、十分な意思表示ができない子どもの患者の苦しみを推し測り、子どもの疾病に不安を感じている保護者の気持ちにも寄り添い共感できることが必要である。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.5 |
| 博士課程卒 | 0.5 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.3 |
| 専門学校卒 | 0.0 |
| 高卒未満 | 0 |
| 高卒 | 0 |
関連する資格
- 医師
給料
賃金構造基本統計調査では「保育士」として集計されています(2023年・全国)。この区分には1の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 271.4千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 712.2千円 |
| 平均年齢 | 38歳 |
| 平均勤続年数 | 8.5年 |
| 労働者数 | 27,416人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤235千円
- ≤246千円
- ≤252.3千円
- ≤268.7千円
- ≤315.8千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
医療機関等の勤務医と小児科クリニックを開業する開業医がいる。小児科医の数は17,781人である。診療科の構成割合を性別にみると、女性医師では内科(14.7%)に次いで、小児科が多い(8.4%)。女性医師の割合は40%近くとなっている(2022年時点*1)。開業小児科医は勤務医より年齢層が高い。 労働条件は開業と勤務では異なる。勤務医は勤務先の医療機関により業務の範囲や勤務時間などの条件が様々である。例えば、当直業務に関して、小児科の当直だけを担当する病院から病院全体の当直を行う病院まであり、また、受け持った患者の病状により長時間にわたる勤務や夜間や休日診療などの対応が必要となる場合もある。一般的に病院の勤務医は週休2日が原則であるが当直業務が月に数回あることが多い。開業医は週休1.5日が多いが、勤務医に比べて時間外労働は少ない。 少子化が急速に進行する中、社会全体で子どもを大切に育てる必要性への認識が高まっている。小児医療の無償化など子育て支援策の充実も図られており、その中核を担う存在として、小児科医への期待と需要は今後も大きい。 *1令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況から診療科別にみた医師数
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 外科医近さ 0.929
- 内科医近さ 0.821
- 歯科医師近さ 0.807
- 助産師近さ 0.783
- 小学校教員近さ 0.777
- 作業療法士(OT)近さ 0.764
- 社会学研究者近さ 0.746
- 産婦人科医近さ 0.737
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)