どんな職業か
妊娠や出産に関する医療、女性特有の疾患の診断、治療を行う。 大きな病院では妊娠・出産に関する医療を行う産科医と女性特有の疾患の治療を行う婦人科医に分かれる場合が多く、産婦人科の医院やクリニックなどの開業医の場合には、産科と婦人科の両方の診療を行う場合が多い。 産科医は、妊娠の判定や妊婦への指導などを行う。定期的な妊婦健診で妊婦の健康状態を診断し、必要な場合には治療を行う。高齢での出産、既往症のある妊婦など特別なケアを必要とする出産の場合には、適切な妊娠管理を行う。超音波検査などにより、胎児の診断・管理も行う。自然分娩の場合は産科医の立会いのもとで助産師などのスタッフが行う場合もある。緊急の措置が必要な場合には、産科医が手術を行うこともある。不妊に悩む患者には、原因を調べる検査や妊娠をしやすくするための指導と治療を行うこともある。 婦人科医は、子宮筋腫や卵巣がんなど女性特有の病気や更年期障害の治療を行う。手術をして腫瘍を摘出することもある。内科、外科、内分泌などのさまざまな専門知識を活かして、女性の健康な生活を支える。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 超音波検査装置、医療機器(聴診器、注射器、CT、MRI等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 読解力 | 5.4 | 28 / 498 | 上位6% |
| 傾聴力 | 5.1 | 85 / 498 | 上位17% |
| 説明力 | 5.0 | 53 / 498 | 上位11% |
| 他者の反応の理解 | 4.8 | 26 / 498 | 上位5% |
| 文章力 | 4.7 | 74 / 498 | 上位15% |
| 説得 | 4.3 | 60 / 498 | 上位12% |
| 論理と推論(批判的思考) | 4.3 | 57 / 498 | 上位11% |
| 新しい情報の応用力 | 4.2 | 56 / 498 | 上位11% |
| 指導 | 4.2 | 94 / 498 | 上位19% |
| 継続的観察と評価 | 4.0 | 83 / 498 | 上位17% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 医学・歯学 | 2.8 | 42 / 508 | 上位8% |
| セラピーとカウンセリング | 2.3 | 47 / 508 | 上位9% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.0 | 225 / 508 | 上位44% |
| 心理学 | 1.9 | 76 / 508 | 上位15% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.9 | 138 / 508 | 上位27% |
| 教育訓練 | 1.9 | 89 / 508 | 上位18% |
| 事務処理 | 1.8 | 264 / 508 | 上位52% |
| 生物学 | 1.8 | 55 / 508 | 上位11% |
| 公衆安全・危機管理 | 1.8 | 73 / 508 | 上位14% |
| 外国語の語彙・文法 | 1.8 | 77 / 508 | 上位15% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 4.1 | 3 / 426 | 上位1% |
| 発話表現 | 3.6 | 42 / 426 | 上位10% |
| 指先の器用さ | 3.6 | 8 / 426 | 上位2% |
| 発話理解 | 3.5 | 40 / 426 | 上位9% |
| 記述表現 | 3.5 | 53 / 426 | 上位12% |
| 手腕の器用さ | 3.5 | 8 / 426 | 上位2% |
| 記述理解 | 3.5 | 54 / 426 | 上位13% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 3.3 | 24 / 426 | 上位6% |
| 持久力(スタミナ) | 3.2 | 24 / 426 | 上位6% |
| 帰納的推論 | 3.2 | 68 / 426 | 上位16% |
仕事内容
- 妊娠や出産、女性特有の婦人病の治療に携わる。
- 患者から症状を聞き、診察する。
- 尿検査や機器を使った簡単な検査をする。
- 血液などの検査や機器を使った検査を依頼する。
- 診察や検査の結果から、妊娠の判定や病名の診断を行い、患者に説明する。
- 昼夜を問わず出産に立会い、医療処置をする。
- 出産時の状況に応じて必要な場合には手術をする。
- 出産時や出産後の産婦や新生児に対する医療処置を助産師や看護師に指示する。
- 看護師や助産師に指示を与え、医療処置や患者の健康指導をする。
- 処方せんを作成し、医薬品の服用などの注意事項を患者に指示する。
- 診察ごとに内容をカルテに記入し、診断書などを作成する。
- 定期健診で妊娠の経過を診断する。
- 保健所などと連携し、母親教室などでの集団指導や相談に応じる。
- 新生児を診察する。
- 不妊治療をする。
- 婦人科がん検診をする。
- 様々な保健指導を行う。
- 他の医師や研修医の指導や教育を行う。
- 医局の運営業務を行う。
- 症例検討会や研修に参加し、医療技術を高める。
- 書籍や論文から新たな医療情報を収集する。
- 研究や実験を行う。
- 学会や雑誌で研究発表する。
なるには
産婦人科医として仕事をするには、医師国家試験に合格して医師免許を取得することが必須である。まず、大学医学部で6年間にわたって専門的な知識を身につけ、同時に実習も行う。大学の卒業試験に合格すると国家試験を受験することができる。国家試験に合格すると、医師免許が与えられる。更に大学病院や大病院などの臨床研修病院で他の様々な診療科を経験する最低2年間の臨床研修を積み、実際の患者を診察しながら知識を身につける。この研修終了後に産婦人科に所属して産婦人科医となる。所定の要件を満たせば専門医に認定される制度がある 臨床研修後には、病院などに勤務医として勤め、多くの経験を積んでいく。勤務先の病院で診療科長になるケースや、独立して開業医となるケースがある。大学で研究を続けながら講師や教授になることもある。 生命の誕生に立ち会う仕事であり、女性が安心し出産することができるように広い知識と豊富な経験、おもいやりが求められる。深夜の出産や緊急の手術に対処できる精神力と体力も必要である。出産を控えた妊婦、助産師や看護師とのコミュニケーション能力も必要とされる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.4 |
| 博士課程卒 | 0.2 |
| 専門学校卒 | 0.2 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
| 高卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
関連する資格
- 医師
給料
賃金構造基本統計調査では「医師」として集計されています(2023年・全国)。この区分には7の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 1,090.7千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,276.3千円 |
| 平均年齢 | 46.1歳 |
| 平均勤続年数 | 8.4年 |
| 労働者数 | 12,726人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤974.2千円
- ≤1,053.2千円
- ≤1,109.5千円
- ≤1,185.9千円
- ≤1,453.6千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
医療機関等の勤務医とクリニックを開業する開業医がいる。産婦人科医の数は11,336人である。患者側から女性医師に対するニーズが強く、女性医師の割合は他の診療科よりも高い4割程度となっている(*1)。 勤務時間などの労働条件は、勤務する医療機関の体制や診療時間などにより様々である。 入院患者がいる大きな病院の勤務医の場合は、交代制で勤務を行う。入院患者の急変や救急患者の受け入れに備えて夜間や休診日の当番なども行う。一般的に賃金水準は高い。 開業医の場合は、各医院で定めた診療時間にあわせて勤務する。診療時間は9時から18時ごろまでが一般的であり、都市部では、社会人の帰宅時間にあわせて夜間や土曜日に診療をする場合もある。診療時間の前に準備を行ったり、診療時間後にカルテの整理を行うため、就業時間は診療時間よりも長くなる。分娩がある場合には、夜間、休日に関わらずに分娩に立ち会う。 産科は時間を問わず出産や緊急手術に対応する必要があるなど勤務条件が厳しく、産科医を志す医師の数は減少傾向にある。このため、地域によっては出産を受け入れる病院がなくなるなどの問題も生じている。一方で、生殖医療技術が進歩し、周産期管理の重要性が増してきている。産婦人科医に対する需要は引き続き大きく、医師の定着に向けた様々な対策が講じられている。 *1 令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況から 診療科別にみた医師数
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)