どんな職業か
乳児から高齢者までの幅広い年齢層の目の複雑な視機能を検査すること、弱視や斜視により発達が滞ってしまった視機能を訓練によって回復させることが主な仕事である。 眼光学の専門知識を生かして、眼科検査で遠視、近視、乱視、白内障、緑内障等の眼の異常・疾患を把握する。また、眼鏡やコンタクトレンズの処方に必要な検査を行う他、医師の指示により精密光学機器を使って目の構造や機能を調べ、視力、視野、色覚、眼球運動等を評価し、医師が診療を行うためのデータを提供する。 眼鏡を装用しても良好な視力が得られない「弱視」や、両眼が同時に一つのものを見ることができない「斜視」といった眼の病気は、幼少期に訓練を行うことによって視機能を回復する可能性がある。弱視の原因や斜視の状態などを評価し、医師と相談して患者ごとのプログラムを計画し訓練を行っていく。 その他に、目の病気を早期発見する就学前健診等での視機能検査や、加齢や生活習慣病等の疾患により視機能が低下した患者の支援を行うロービジョンケアも視能訓練士の仕事である。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 精密光学機器、検査器具、訓練機器、医療機器
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.8 | 127 / 498 | 上位26% |
| 説明力 | 4.3 | 178 / 498 | 上位36% |
| 読解力 | 4.0 | 215 / 498 | 上位43% |
| 他者の反応の理解 | 3.9 | 139 / 498 | 上位28% |
| 指導 | 3.8 | 179 / 498 | 上位36% |
| 文章力 | 3.4 | 279 / 498 | 上位56% |
| 対人援助サービス | 3.2 | 179 / 498 | 上位36% |
| 学習方法の選択・実践 | 3.2 | 221 / 498 | 上位44% |
| 説得 | 3.1 | 283 / 498 | 上位57% |
| 他者との調整 | 3.0 | 327 / 498 | 上位66% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 医学・歯学 | 3.9 | 19 / 508 | 上位4% |
| 心理学 | 2.2 | 58 / 508 | 上位11% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2 | 230 / 508 | 上位45% |
| 生物学 | 1.8 | 54 / 508 | 上位11% |
| セラピーとカウンセリング | 1.8 | 61 / 508 | 上位12% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.5 | 248 / 508 | 上位49% |
| 教育訓練 | 1.5 | 160 / 508 | 上位31% |
| 数学 | 1.4 | 146 / 508 | 上位29% |
| コミュニケーションとメディア | 1.4 | 226 / 508 | 上位44% |
| 社会学 | 1.4 | 172 / 508 | 上位34% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.4 | 156 / 426 | 上位37% |
| 発話表現 | 3.3 | 131 / 426 | 上位31% |
| 発話理解 | 3.1 | 152 / 426 | 上位36% |
| 記述表現 | 3.1 | 173 / 426 | 上位41% |
| 記述理解 | 3.0 | 162 / 426 | 上位38% |
| 記憶力 | 2.9 | 154 / 426 | 上位36% |
| 近接視力 | 2.8 | 58 / 426 | 上位14% |
| 発話明瞭性 | 2.8 | 72 / 426 | 上位17% |
| 色の違いを見分ける力 | 2.7 | 103 / 426 | 上位24% |
| 遠隔視力 | 2.7 | 40 / 426 | 上位9% |
仕事内容
- 眼科医の指導のもと、患者の目の機能を検査し、視力や目の機能を訓練によって回復させる。
- 医師の指示により患者の目の構造や機能を調べるため、様々な検査機器を操作する。
- 治療方針の決定に役立てるため、正確な測定結果を医師に報告する。
- 医師と相談して矯正訓練のプログラムを立てる。
- プログラムに基づき、光学機器などを使用して視能訓練をする。
- 検査や訓練の際に患者に指示をしたり、状態を聞いたりしてコミュニケーションを図る。
- 残っている視覚の機能を活用するために補助具を選び、その使用訓練をする。
- プログラムの実施状況や障害の改善状況を記録し、管理する。
- メガネやコンタクトレンズの度数を調整し、処方する。
- 点眼やコンタクトレンズ・眼鏡の使用方法を患者に指導する。
- 斜視や弱視の患者を検査し、必要な訓練を行う。
- 小児の患者に検査や視能訓練をする。
- 糖尿病などの持病をもつ患者の状態を確認する。
- 院内を掃除し、環境を整備する。
- 学会発表や論文執筆のため、データを集計・分析する。
なるには
視能訓練士になるには、視能訓練士養成校で1~3年、あるいは視能訓練関連の課程がある大学で4年学んだ上で、視能訓練士国家試験に合格する必要がある。養成校の入学試験を受験するには、高校又は短大・看護学校・保育士養成校を卒業している必要がある。 検査や訓練は患者との受け答えをベースに行われるため、正確な検査結果を出して訓練効果を高めるには、患者と接する時の対応や人間関係が大切である。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 専門学校卒 | 0.8 |
| 大卒 | 0.6 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高卒 | 0.0 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.0 |
| 博士課程卒 | 0.0 |
関連する資格
- 視能訓練士
給料
賃金構造基本統計調査では「理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士」として集計されています(2023年・全国)。この区分には4の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 300.9千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 714.4千円 |
| 平均年齢 | 35.6歳 |
| 平均勤続年数 | 7.4年 |
| 労働者数 | 25,569人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤282.8千円
- ≤293.3千円
- ≤303.3千円
- ≤314.2千円
- ≤325.5千円
理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士の都道府県別の給料を見る
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
視能訓練士は、大半が病院や眼科診療所などの医療機関に勤めている。 視能訓練士の有資格者は15,351名である(2018年時点*1)。関係団体の調査によると、女性が85.7%を占める。男性の割合は14%ほどであるが直近の10年間で約4ポイント増加している。(2019年9月時点*2)。 働く時間は病院や医院の事務系職員とほぼ同じであり、夜の勤務や宿直はない。 検査の対象となる患者は、幼児から高齢者まで幅広い年齢層になるが、視能矯正訓練は早い時期に行うと効果があるため、8歳ぐらいまでの子どもが対象となる。 仕事は眼科の診察室や訓練室内でおこなう。検査器具や訓練機器の多くは、立ったままの姿勢で使用し、患者が幼児や子どもの場合は中腰で作業をする場合があるため、立ち作業やかがみ作業も多い。 *1 公益社団法人 日本視能訓練士協会、ホームページより *2 公益社団法人 日本視能訓練士協会、「視能訓練士実態調査報告書2020年」
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)